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もっと大切な議論があるんじゃね?


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高齢者住まい事業者団体連合会(高住連)の幹事として、厚労省老健局の橋口課長補佐との
意見交換定例会(事務局長レベル)に参加。
いろいろな議論が交わされたが看取りに関する件でサービス付き高齢者向け住宅協会理事
として意見の主張を。

老人福祉法におけるサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)の扱いは「有料老人ホーム」
に属している。有料老人ホームの定義としてあるのが、食事の提供、洗濯・掃除等の家事の供与、
健康管理、介護の提供のいずれかのサービス(複数も可)を提供している施設とあり、よって、
サ高住は有料老人ホームのカテゴリーとなる。
介護付き有料老人ホーム(以下、特定施設)は高額な自己負担額が必要であり、平均月額25万円
以上を毎月支払える人たちが入れる住宅という認識だ。もちろんすべてではないと思うが、
「お金持ちしか入れない施設」という時点で「個人的には」経営的興味がない。

平成26年5月、ある議員懇話会が設立された。衆議院議員と特定施設事業者団体を中心に構成された
この懇話会の目的は、特定施設の地位向上、そして介護報酬の維持と総量規制の緩和だ。
設立準備会の資料によると、入居者その人らしい暮らしの支援、多様な選択肢の提供、終の棲家の
実現とある。そして、介護施設の中でも最も経済的(安い費用で介護をするの意)であり、看取りを
積極的に取り組んでいるという点を推している。

私の認識が間違っていなければ、介護施設・高齢者の住まいの中で、最も安い費用で介護をする住宅は
サ高住である。また、サ高住における看取りは全国的に年々増加しているはずだ。

一つの例として、当社が運営を行う東京都足立区にある銀木犀<西新井大師>では、
オープン後1年で6名の方が住宅内で逝去している。現時点、看取り率100%だ。

先の議員懇話会では、サ高住で看取りを進めることは難しいとの意見が出たらしいが
(看取りのリーダーが不在であるとのこと)、そこは意見が違っていて、私たちはサ高住内での看取りは
十分に可能だと考えている。というか実際やっている。いや、むしろできない理由を探している余裕が
この国にはない。
いまこそサ高住が医療機関に代わって自然な死を増やし、効率的に看取りができる仕組みを実践、発信して
いくべきなのだ。

1、関わるメンバーが思いを対等でいいあえる環境
2、関わるメンバーが共通認識の基盤を持つこと(入院しても意味がないなど)
3、関わるメンバーがあらかじめ意思決定のプロセスを共有すること

上記のルールは、在宅で看取りを進めるために必要なルールだと悠翔会の佐々木理事長から教わった。
いま、たくさんの高齢者施設で看取りが進まない理由は「多職種連携によるオールジャパン的な看取り
手法」が周知されていないことに原因があるのではないか。
経営重視の銀木犀、入居率全国1位を武器にサ高住での看取り文化を広めていきたい。

とりあえず、
特定施設とかサ高住とか介護報酬の維持とか、そういう業界団体の権利主張の前に、
もっと大切な議論があるんじゃないの?

Profile

Profile

下河原忠道

株式会社シルバーウッド代表取締役
/薄板軽量形鋼造システム スチールパネル工法躯体販売事業/サービス付き高齢者向け住宅「銀木犀 ぎんもくせい」運営/財団法人サービス付き高齢者向け住宅協会理事

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