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よくわからない理屈で勝手に人の希望を取り上げてはいけない


先日、銀木犀に入居した方のお話です。
すでの末期のがんを患っている方で終末期を銀木犀で過ごす事を決められました。

外部のケアマネも当社職員も、そして息子さんも、本人にはもう食べる力は残っていない、
意思の疎通もできないと判断し、通常のお食事は出さないと決定していました。

しかし、その決断に疑問を持った一人の職員が現場に意見をぶつけます。

今まで食べていた方が、なぜ銀木犀に入居したら食べられなくなるのか…
そんな至極当たり前の疑問を現場へぶつけます。

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ちょうど入居のその日に、連携医療機関である医療法人悠翔会の佐々木理事長が
往診に来てくれていました。運良く私もその往診に立ち会います。

まったく食べられず、意思の疎通もできないはずの入居者へ、何が食べたいかと優しく尋ねる
佐々木さん。結果、その場で手配したお寿司を入居者はペロリとたいらげました。

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今回の件で銀木犀の職員は大切なことを思い出したはずです。

すべては本人の意思。

よくわからない理屈で勝手に人の希望を取り上げてはいけないことを。

悠翔会の佐々木理事長からこんなコメントを頂きました。下記に記載します。


「認知症による摂食障害」という病名はアセスメントの放棄だと思います。
それに本当に「話せない」人はほとんどいません。「話をさせていない」
「話を聴いてない」だけなのだと思います。

認知症のために食べることを忘れたはずの彼女ははっきりと「トロの鮨に醤油を
たっぷり付けて食べたい」と言いました。
このまま看取り、と考えていた息子さんは、誤嚥リスクよりも食べられる可能性を
選択してくれました。
そして施設運営者は、重要な分岐点に立つ彼女のために、特別な計らいをしてくれました。

私にとっても嬉しい体験でした。
銀木犀には患者さんとご家族を抑圧から解き放つ空気感がありますね。
自分の生活を取り戻すことができる貴重な場所だと思います



私たちは高齢者の管理をするために、この事業をしているのではありません。
入居者にとって銀木犀が終のすみかになるよう、そして、最期にここで過ごせてよかったと
心から感じながら生活をしてもらえるようにと事業を行っています。

またひとつ大きな勉強をさせて頂きました。

Profile

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下河原忠道

株式会社シルバーウッド代表取締役
/薄板軽量形鋼造システム スチールパネル工法躯体販売事業/サービス付き高齢者向け住宅「銀木犀 ぎんもくせい」運営/財団法人サービス付き高齢者向け住宅協会理事

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