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銀木犀の歯科衛生士について


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今日は銀木犀専属の歯科衛生士のご紹介です。宮本りえさんです。
私が高齢者住宅銀木犀の運営において大切にしている「医療的予防活動」に最も欠かせない人物が
彼女といっても過言ではありません。

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あまり知られてない事実ですが、80歳以上の高齢者の最も多い死因は肺炎です。
しかも誤嚥性による肺炎が非常に多いのです。だからこそ私たち銀木犀では誤嚥性の肺炎を防ぐ為に
口腔ケアを通じた医療的予防活動を積極的に行っています。

基本的に銀木犀では食事を食べて頂いたり、歯磨きを行うことはご自身でやっていただくことを原則
としていますが、完全に寝たきりだったり、重度の認知症の方は、うがいすら忘れてしまう、できな
い方がいるため、そういった方には歯科衛生士による専門的口腔ケアが必要になります。

本来、サ高住事業者が歯科衛生士による医療的ケアをおこなう事で報酬を得ることはできませんから、
住宅事業者が歯科衛生士を独自に雇用することはまずありません。しかし、銀木犀では最期の最期ま
でご自身のお口で食べる喜びを味わっていただくためにも専門的知識の高い歯科衛生士を雇用してい
ます。これは銀木犀の理念に通ずる大切な活動です。

まず、銀木犀に入居していただいた方は必ず全員のお口の健康診断を行い、お口全体と入れ歯の状態
を把握します。歯科の治療が必要なのか、またご自身で口腔ケアをどこまで出来るのかなど詳細情報
をまとめ、記録に残し、介護士と情報共有します。たとえば左麻痺の人はどうしても左側の歯磨きが
できないため、左側のお口の中がべっとりしてしまうからお口の左側のケアが特別に必要などといっ
た情報。また、入れ歯であることを家族が知らないケースも多々あります。長年使ってきた入れ歯は
ガタがきたり、噛み合わせが合わなくなってきているケースも多いため、入れ歯の補修や作り直しを
積極的にお願いしています。以前にご家族が海外にお住まいだったケースでは、国際電話でご家族と
連絡を取り、入れ歯の作り直しの了承を頂いたこともありました。

お口の乾燥が進んでいる入居者に対しては、保湿剤を併用したマッサージも行っています。お口周り
のマッサージを行う事でより多くの唾液を出す事を促進する効果があるからです。脳梗塞により銀木
犀に入居した段階の食事形態が、ミキサー食だった入居者の嚥下能力をアイスマッサージにより改善
させ、きざみ食にまで戻したこともありました。嚥下体操やご本人の意識的につばを飲み込むリハビ
リテーションの結果、咽せる事が減り、誤嚥を防ぐ事に繋がっている好例です。食べる事を最も楽し
んでいたご本人にとっては最高の喜びを取り戻したわけです。

銀木犀には難病の方も生活されていますが、その方はご自身のお口で食べる以外に栄養の補助的役割
として胃瘻を活用しています。最近、嚥下能力の低下が著しくなり誤嚥をする可能性が高くなったと
お口から食べ物をとることを一週間やめたことがありました。介護士による痰の吸引も行っているの
ですが、お口から食べ物をとることをやめると乾燥が進み、どうしてもどろっとした唾液になります。
乾燥によりこびりついてしまった古い粘膜の厚い層は、まるでプラスチックのようです。この方は筋
肉の病気を発症していることもあり、お口を動かす事が健常の人よりも弱いため、たった一週間でお
口の中はガチガチの痂皮だらけになってしまいました。お口の状況からすれば本当は毎週でも専門的
口腔ケアが必要な方ですが、月に一回しか訪問歯科が入れないご家族側の事情もあり、当社の歯科衛
生士が専門的口腔ケアを行っています。また今回は、口腔ケアに関する医療的知識の欠ける介護士が
お口の痂皮の原因は口腔保湿剤にあるのではないかと勘違いし、保湿剤の使用を停止していたことも
大きな原因でした。そういった介護士の誤った医療的ケアを正しい方向へ導くことも歯科衛生士の大
きな役割といえます。

すべてはご自身のお口で最期まで食事を楽しんでもらうための銀木犀独自のサービス、援助です。
肺炎球菌ワクチンの原則すべての入居者接種や介護士による適時の痰の吸引効果も合わさって、なん
と歯科衛生士の宮本さんがお口の健康管理を始めてからサ高住銀木犀では、誤嚥性の肺炎による入院
が0になりました。これって実はとても大きな成果ではないでしょうか。

ここで改めて、これからの高齢者住宅の運営はお口の健康管理を重視すべきだと指南してくださった
北海道「ささえる医療研究所」の村上智彦先生に心より感謝申し上げます。

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下河原忠道

株式会社シルバーウッド代表取締役
/薄板軽量形鋼造システム スチールパネル工法躯体販売事業/サービス付き高齢者向け住宅「銀木犀 ぎんもくせい」運営/財団法人サービス付き高齢者向け住宅協会理事

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