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高齢者が安全に暮らせる環境を整えることだけに満足してはいないか


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先日、岩手県釜石市の平田地区にある第6仮設団地へ視察してまいりました。
ここは設計段階から東京大学と岩手県立大学の提案を受け、地域包括ケアの実現を目指した
コミュニティ形成に重きを置く仮設住宅。
私たちが注目したのは時間が経過した現在、地域コミュニティが本当に機能しているかどうか。
そしてその効果は。誰がどのように活動しているのかなど。地域におけるコミュニティの継続性
と具体的手法とは何かという本音を学ぶ大変重要な視察でした。

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311後、ご縁あって様々な仮設住宅を見て回りましたが、どこも学校の校庭に所狭しと建てられ
た仮設住宅ばかりでしたが、確かにここ平田地区の仮説住宅は少し違いました。
ここは釜石市最後に作られた仮設住宅で、広範囲から文化の違う人たちの受け入れを行っている
住宅のため、地域の繋がりが断絶された、他人どうしが暮らす村としてスタートしました。

2011年8月利用開始。建設戸数240戸、入居者226戸438人、高齢者128人(高齢化率29.2%、
うち独居39人)※平成25年10月23日現在

住戸も玄関が向かい合わせになるように設計され、子育てゾーンや高齢者ゾーンと分けられ建設
されています。商店やレストランも完備し、サポートセンターからは、24時間365日の見守りや
ケアが行われています。クリニックも併設されていました。

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結論から申し上げますと、この仮設住宅の地域コミュニティの継続性はここから勝負です。
なぜかと言うと、
生活力、経済力のある住民はもうすでにここから以前住んでいた場所又は別の場所へ戻りつつ
ある状況だからです。そんな人たちはやはり地域コミュニティの中心人物となって、この仮設
住宅の運営(助けあい)を活性化させていました。しかし、そういった人物たちもひとりまた
ひとりと姿を消し、残される人たちは最終的に弱者となっていく。これは阪神淡路大震災の仮設
住宅でも同じく発生した現象です。

DSC_5752_convert_20131124225916.jpg

そもそも地域コミュニティって何なんでしょうか。見守りがあるとか、同じ地域に様々な人が住む
環境だとか、それはそうなんでしょうが、やっぱり人と人の繋がりなんだと思うんです。

昔、何かの本で読みましたが、こもりっぱなしの高齢者の家に子供たちが通うようになっていき、
その高齢者は段々と人間性を取り戻していくという類いの話だったのですが、そういうことです。

有名は仮説住宅だっただけに、かなりの数のNPO法人が出入りをしていたことも良かったのだと
思います。コミュニティスペースは取り合いだと聞きました。他の仮説住宅からしてみれば、なぜ
ここだけという話になりそうですが、やはり他地域からの人の出入りはとても大きかったと思う。
ひとりぼっちにさせない、地域住民のざわつきを感じる、自分も地域住民の一員だ、そう感じる
何かがあるかどうか。

高齢者住宅でも同様のことが発生しているのだと危惧しています。安全安心便利の陰には、人と
して大切な何かをなおざりにしている私たちがいるのではないか。高齢者が安全に暮らせる環境
を整えることだけに満足してはいけないと強く感じる視察となりました。

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下河原忠道

株式会社シルバーウッド代表取締役
/薄板軽量形鋼造システム スチールパネル工法躯体販売事業/サービス付き高齢者向け住宅「銀木犀 ぎんもくせい」運営/財団法人サービス付き高齢者向け住宅協会理事

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